[バングラデシュのダッカ市における基地局からの非電離放射線の測定およびリスク認知] tech./dosim.

Measurement and risk perception of non-ionizing radiation from base transceiver stations in Dhaka City of Bangladesh

掲載誌: Environ Monit Assess 2023; 195 (10): 1190

この研究は、バングラデシュのダッカ市の基地局から放出される非電離放射線に関するデータを収集し、処理されたデータを国際基準、国際非電離放射線防護委員会ICNIRP)のガイドライン、および他国の基準と比較した。簡易サンプリング手法を適用して、ダッカ市内の361か所の公衆がアクセス可能な場所から測定データを収集した。測定した平均電界の値は、 1800 MHzでの中国、インド、および日本のしきい値と比較して、それぞれ36.84、33.5、7.5%超過し、続いて測定した平均電磁界の値はそれぞれ 57、52 、および29% であった。これらの調査対象国では、高周波電力束の超過は認められなかった。計算した平均比吸収率の約35% は、ICNIRPの公衆ばく露制限値の0.08 W/kgを超過した。 このデータに基づいて、潜在的な健康への影響を回避するには、詳細な非電離放射線ばく露規制を策定する必要があり、事業者に対する適切な監視と施行が必要であることが示唆される、と著者らは結論付けている。

ばく露