[電磁界への職業ばく露‐一般公衆のばく露および実験室研究とは異なる] basics

Occupational Exposure to Electromagnetic Fields-Different from General Public Exposure and Laboratory Studies

掲載誌: Int J Environ Res Public Health 2023; 20 (16): 6552

電磁界健康影響についてのイン・ビボ、イン・ビトロ、イン・シリコ研究は、長期にわたる職業ばく露の特徴を適切に反映していないにもかかわらず、労働者に対するより高いばく露レベルは、それらに基づいて推定されている。疫学研究では、職業ばく露があったとしても、非常に一般的な方法でしか考慮されていない。職業生活を通じての長期にわたる職業ばく露に関する詳細な記述データは不足している。ほとんどの研究は、一般公衆のばく露特性、つまり長期にわたるが比較的低レベルのばく露を反映している。職業ばく露は多くの場合断続的で、ピーク電力が高く、その後ばく露のない期間が続く。更に、欧州連合(EU)の電磁界指令2013/35/EUでは、職業上の健康モニタリングについての要求事項が述べられており、その結果は、電磁界ばく露による健康への影響を研究している疫学者にとって大きな助けとなり得る。このレビュー論文は、公衆ばく露職業ばく露の違いを概説して特定し、長期的な健康を考慮する上で重要である職業ばく露の特定の側面についての理解を高めることを目的としている。これは、長期ばく露の適切な説明に基づく、生じ得るハザードに対する将来の保護概念につながる可能性があり、また、生物学的システムの「リセット時間」や正確なばく露量などの補足的な説明機能も含まれる可能性がある。

ばく露