[神経ネットワークの5G 3.5 GHz信号へのイン・ビトロばく露] med./bio.

この論文の著者らは先行研究で、ガイドラインをはるかに上回る比吸収率（SAR）で1.8 GHzの高周波（RF）信号にばく露した場合、イン・ビトロでニューロンネットワークの自発的電気活動が阻害されることを報告している。この研究は、第5世代移動通信（5G）に関連する周波数の1つである3.5 GHzのRFの神経活動に対するイン・ビトロ での影響を評価した。連続波信号と5G変調信号による影響の潜在的な違いも調べた。60電極の多電極アレイを用いて、胚皮質からの神経培養物の自発的活動をイン・ビトロで17-27日間記録した。神経培養物を、1、3、および28 W/kgのSARで15分間RFばく露した。その結果、ガイドラインに近いSAR（1および 3 W/kg）では、3.5 GHz RFばく露がイン・ビトロでのニューロンの活動に影響を及ぼすという決定的な証拠は認められなかった。高いSARレベル（28 W/kg）では、ばく露中にバーストおよび総発火率の明らかな減少が認められた。これらの結果は、先行研究の結果を拡張し、環境基準を超えるレベルの1.8-3.5 GHzのRFばく露がイン・ビトロでニューロンの電気活動を阻害することを示している、と著者らは結論付けている。