この研究は、2014年と2021年のスイスのさまざまな微小環境における高周波(RF)電磁界レベルの時間的変化を調べた。49か所の屋外エリアでRFレベルをV/m単位で測定した。また、バックパックに入れて持ち運べるポータブルばく露計を用いて公共交通機関で測定した。エリアは、幾つかの典型的なタイプの微小環境を代表ように選択した(都市中心部、郊外、農村部など)。平均値およびパーセンタイル値をmW/m2で計算し、各微小環境のV/mに逆変換した。最後に、多段階回帰モデリングを用いて、2014年と2021年の平均RFレベルを比較した。その結果、屋外では、2021年の微小環境ごとの平均レベルは、農村地域の0.19 V/mから工業地域の0.43 V/mまでの範囲であった(全体の平均0.27 V/m)。公共交通機関の平均レベルは、バスで0.27 V/m、電車で0.33 V/m、路面電車で0.36 V/mであった。2021年の全ての屋外エリアの平均レベルは、2014年より0.022 V/m低かった(95%信頼区間: -0.072、0.030)。スイス全土での包括的な測定調査の結果、2014年から2021年にかけて、モバイルデータ通信量は18倍に増加したにもかかわらず、公共の場所でのRFレベルに有意な変化はないことが示唆された。これは、より効率的な新しい移動通信技術への移行によるものと考えられる、と著者らは結論付けている。
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