メキシコシティ政府は2019年、市内全域に13,000か所以上に設置されている無料Wi-Fiホットスポットに市民がアクセスできるようにする措置を講じた。この研究は、メキシコシティの中心部にある憲法広場で高周波電磁界への個人ばく露を測定した。研究者の一人が平日の午前と午後に異なる微環境(路上、公共交通機関、地下鉄、広場、自宅)を歩きながら測定した。広場中心でのスポット測定も実施した。その結果、広場で記録された平均値は、2.4-2.5 GHz帯で326 μW/m2、5.15-5.85 GHz帯で2370 μW/m2であった。路上で記録された平均値は、2.4-2.5 GHz帯で119 μW/m2、5.15-5.85 GHz帯で31.8 μW/m2で、家庭で記録された値(それぞれ122 μW/m2、33.9 μW/m2)と同程度であった。いずれの値も、国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の参考レベルを大幅に下回っていた、と著者らは報告している。
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