幾つかの研究では、電磁界が免疫応答細胞とその機能に影響を与える可能性があることが示されている。病原体からの防御の最初の段階は、食作用およびこれに関連した細胞内作用を含む自然免疫である。この研究は、ラテックスビーズ(LB)の貪食プロセス、活性酸素種(ROS)の生成、およびヒト単球モノサイト(MM6)細胞株の生存率の変化に対する、低周波磁界(’7 Hz、30 mT rms)の影響を、イン・ビトロ細胞培養条件で調べた。細胞をリポ多糖類(LPS)、ブドウ球菌エンテロトキシン B(SEB)、または増殖剤フィトヘマグルチニン(PHA)などの感染性因子で活性化し、次に貪食試験を実施した。細胞生存率とMM6細胞によるラテックスビーズの貪食範囲をフローサイトメトリーで測定し、ROSレベルをシトクロムC還元試験を使用して評価した。その結果、感染因子としてSEBで事前刺激し、その後LBを貪食した場合、磁界ばく露が主に細胞死の壊死パラメータを増加させることが示された(P=0.001)。食作用に先立つLPSやPHAなどの他の薬剤による事前刺激では、細胞死パラメータに統計的有意差は認められなかった。ROSのレベルは、使用した刺激剤、食作用、および/または磁界ばく露に依存した。磁界ばく露に関して得られた効果は、LBを貪食し、SEBまたはPHAで処理した細胞では、ROSレベルの僅かな減少のみが認められたが、LPSで事前刺激した細胞では逆の影響が認められたが、データは統計的に有意ではなかった、と著者らは報告している。
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