電磁過敏症(EHS)患者の大多数は、波源との接触により頭痛を呈する。臨床的特徴は、これらの患者の頭痛が片頭痛疾患の変形であり、片頭痛として治療できる可能性があることを示唆してる。この研究は、検証済みのアンケートを用いて、EHS患者における片頭痛疾患の有病率を評価した。世界保健機関(WHO)の基準に従って定義されたEHS患者に、EHS患者支援団体を通じて接触し、片頭痛疾患をスクリーニングするため、臨床データおよびフランス語版の片頭痛質問票を含む自記式質問票に回答を求めた。患者の特徴、症状(リウマチ、消化器、認知、呼吸器、心臓、気分、皮膚、頭痛、知覚、生殖器、耳鳴り、倦怠感)、日常生活への影響を片頭痛患者と非片頭痛患者で比較した。その結果、EHS患者合計293人を調査に含めた(97%は女性、平均年齢57 ± 12歳)。片頭痛の有病率は、質問票から65%(N = 191、95%信頼区間(CI)= 60-71%)と診断された。片頭痛の診断には、症例の50%で吐き気/嘔吐、69%で羞明、38%で視覚障害が伴っていた。評価した12の症状は全て、片頭痛患者では非片頭痛患者よりも強度が高かった。 この症状により、片頭痛患者の88%、非片頭痛患者の75%で社会生活が妨げられていた(p < 0.01)、と著者らは報告している。
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