この研究は、日本の人口集団における多種化学物質過敏症(MCS)と電磁過敏症(EHS)の有病率、ならびに年齢、性別およびうつ病との相関を調べた。匿名の自記式アンケートを参加者2007人に配布し、MCS、EHS、うつ病のスコア、人口統計学上の特徴等の変数を、U検定、χ二乗検定、相関分析で個別に評価した。更に、共分散構造分析を実施して構造方程式モデルを構築した。その結果、高齢の人々、および女性は、MCSおよびEHSの症状を呈する傾向がより高かった。更に、うつ病はMCSおよびEHSと相関していた。MCSとEHSは強く相関していたが、これらの特徴および症状は明確に異なり、別個の状態であるとみなし得ることを示している、と著者らは結論付けている。
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