この論文の著者らは、コンピュータシミュレーションとマイクロストリップパッチアンテナパラメータの実験的測定を用いて、液体ファントムの比吸収率（SAR）を決定する方法を提案している。アンテナを楕円形のシリンダー上に配置し、医療用ワイヤレスボディエリアネットワークで動作させた。この方法は、マイクロストリップパッチアンテナによって生じた電磁波に一定時間ばく露した液体ファントムの温度上昇を測定することに基づいている。250 gの水の塩と砂糖の割合を変えることで均質な液体ファントムを、200 g のグリセロール中の水の割合を変えることで皮膚ファントムを作成した。提案したSAR測定法では、高価な誘電体プローブ一式を購入する必要がなく、費用対効果が高い。実験による測定の結果、コンピュータシミュレーションの結果と良く一致した、と著者らは報告している。
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