[数値ドシメトリを用いた高度道路交通システムの5.9 GHz車両コネクティビティへの子どものばく露の評価] tech./dosim.

この研究は、車両通信技術によって生じる歩行者の高周波（RF）電磁界ばく露レベル、特に、異なる年齢と両性別の子どものばくレベルを調べ、先行研究における成人のばく露レベルと比較した。ばく露シナリオは、5.9 GHzで動作する2つの車載アンテナを搭載した車両の3D-CADモデルで構成される。各アンテナは1 Wの電力で供給された。4つの子どものモデルを、車両の前方と後方近傍で分析した。RFばく露レベルは、全身および皮膚の10 g質量（SAR10g）および眼の1 g質量（SAR1g）についての比吸収率（SAR）として計算した。その結果、SAR10gの最大値は最も背の高い子どもの頭皮における9 mW/kg、全身SARの最大値は最も背の高い子どもにおける0.18 mW/kgであった。一般的に、子どものばく露レベルは成人よりも低かった。SAR値はいずれも、国際非電離放射線防護委員会（ICNIRP）が推奨する一般公衆に対する制限値を大幅に下回っていた、と著者らは報告している。