[高周波放射にばく露したヒト細胞株における LINE-1、Alu、およびリボソームDNA反復領域のDNAメチル化プロファイルの評価] med./bio.

Evaluation of DNA Methylation Profiles of LINE-1, Alu and Ribosomal DNA Repeats in Human Cell Lines Exposed to Radiofrequency Radiation

掲載誌: Int J Mol Sci 2023; 24 (11): 9380

環境因子はDNAメチル化(DNAm)プロファイルの変化を生じ得ることが、多くの証拠によって示されている。ゲノムの反復要素(REs)の異常なDNAmはゲノム不安定性を促進する可能性があることから、この研究は、高周波RF電磁界ばく露が異なるクラスのREs(長い間隔核要素-1、Alu短い間隔核要素、およびリボソーム繰り返し)のDNAmに影響を与えるかどうかを調べた。900 MHzのGSM変調RFにばく露した子宮がんおよび神経芽腫細胞株(HeLa、BE(2)C、SH-SY5Y)のDNAmプロファイルを、Illuminaベースの標的化深層亜硫酸水素塩シーケンシングアプローチを用いて分析した。その結果、RFばく露はいずれの細胞株においても、Alu要素のDNAmには影響しなかったが、平均プロファイルならびにメチル化および非メチル化CpG部位の構成の両方について、LINE-1およびリボソーム反復のDNAmに対し、細胞株ごとに異なる方法で影響力を及ぼした、と著者らは報告している。

ばく露