この論文は、都市化、大気汚染、水質汚染などの周囲環境と、筋萎縮性側索硬化症(ALS)との潜在的関連についての系統的レビューを実施した。PubMedおよびScopusデータベースの検索で、少なくとも一つの関心のあるばく露に関する44報の論文を包含した。都市化研究25報のうち、農村地域での生活に関する研究9報中4報、および、より高度に都市化された/人口密度の高い地域での生活に関する研究7報中3報で、ALS との正の関連が認められた。また、電磁界ばく露および/または送電線への近接度に関する5報のうち3報で、ALS との正の関連が認められた。ディーゼル排ガスおよび二酸化窒素のそれぞれについての3報の症例対照研究で、ALSの発症との正の関連が認められ、後者については1報でばく露量-反応が認められた。飲料水中のセレン含有量の高さ、およびシアノバクテリアのブルームが発生しやすい湖への近接度について、それぞれ3報でもALSとの正の関連が認められた、と著者らは報告している。
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