[若年成人における非電離放射線への職業ばく露と悪性疾患のリスク] epidem.

Occupational Exposure to Nonionizing Radiation and Risk for Malignancy in Young Adults

掲載誌: Mil Med 2023; 188 (7-8): e2424–e2430

この研究は、非電離放射線NIR)へのばく露集団と非ばく露集団のがん発生率を比較した。縦断的後ろ向きコホート研究を2009-2018年に実施した。NIRばく露国際非電離放射線防護委員会ICNIRP)ガイドライン未満の2-300 GHzの範囲)のあるイスラエル国防軍航空防衛部隊の隊員を、同様の社会人口学的グループに属するNIRばく露のない隊員と比較した(ばく露群3825人、非ばく露対照群11049人)。その結果、追跡期間(平均4.8 ± 2.7年)にがん診断された41人が同定され、そのうち13人がばく露群(発生率0.34%)、28人が対照群(同0.25%)で、オッズ比OR)は1.34(95%信頼区間(CI)= 0.70-2.60、p = 0.3807)であった。性別、入隊時年齢、兵役期間、社会経済状態、軍務で調整後も結果は変わらなかった(調整後OR = 1.38、95% CI = 0.67-2.82、p = 0.3818)。NIRにばく露された若年成人ではばく露されなかった若年成人と比較して、短期的ながんリスクの上昇は認められなかった、と著者らは結論付けている。

ばく露