この研究は、ギリシャの国家電磁界研究プログラムにおいて、配慮が必要な土地利用地域での高周波(RF、27-3000 MHz)ばく露を測定した。2か所の大都市圏(アテネおよびテッサロニキ:624地点)および幾つかの都市部・農村部(376地点)で1000回の測定を実施した。その結果、大都市圏での広帯域電界の平均値は0.41 V/m、残りの地域では0.36 V/mであった。支配的なRF波源は、大都市圏ではTVおよびFMラジオ放送信号(RFばく露レベル全体に対する平均寄与度36.2%)、残りの地域では気象用/軍用であった(31.1%)。移動通信部門の寄与度は、大都市圏で14.9%、その他の地域で12.2%であった。移動通信の支配的な波源は、どちらも900 MHzであった(大都市圏で4.5%、その他の地域で3.3%)。全ての波源からのばく露全体は国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の2020年のRFガイドラインに適合していた。同ガイドラインの制限値に対する最大ばく露レベルは、大都市圏で0.129%、その他の地域で0.110%であった。大都市圏とその他の地域でばく露レベルに顕著な差は認められなかった、と著者らは報告している。
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