体液性免疫応答の際、活性化誘導デアミナーゼ(AID)およびB細胞リンパ腫-6(Bcl-6)の遺伝子が発現し、インターロイキン(IL)-6およびIL-21が産生される。これらの因子は、抗体のクラスチェンジ、親和性成熟およびB細胞胚中心の活性化において重要な役割を担っている。このため、この研究は、密度が異なるこれらの因子への50 Hz磁界ばく露の影響を調べた。ラット80匹を4つのばく露群(1、100、500、2000 µT:50 Hz、2時間/日、60日間)および対照群に割り付けた。免疫系の活性化のため、全てのラットをばく露31、44、58日目にヒト血清アルブミンで免疫化した。逆転写定量的ポリメラーゼ連鎖反応(RT-qPCR)を用いて脾臓でのAIDおよびBcl-6の発現レベルを調べた。免疫化の前後のIL-6およびIL-21の血清レベルを酵素結合免疫吸着法で調べた。その結果、AIDの発現が1 µTで有意に低下したが、Bcl-6の発現には影響は認められなかった。血清IL-6は免疫化後の500 µTばく露群のみで上昇した、と著者らは報告している。
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