高圧直流(HVDC)海底ケーブルは、海岸から離れた設備と沿岸の設備との間の電力輸送に用いられる。底生魚のコダラ(Melanogrammus aeglefinus)の稚魚は大陸棚を漂い、地磁気を分散時の方向付けに利用している。このため、HVDCケーブルからの磁界はその行動に影響を及ぼし得る。この研究は、海底ケーブルから生じる強度の範囲内の磁界(50-150 µT)を通過する稚魚のシナリオをシミュレートするようにデザインされたセットアップを用いて、コダラの稚魚92匹の行動を調べた。その結果、磁界ばく露は稚魚の空間分布に影響を及ぼさなかった。稚魚の大半(78%)は探索的でなく、磁界ばく露は遊泳速度の中央値を60%低下させ、加速の中央値を38%低下させた。残り(22%)の探索的な稚魚の遊泳には影響はなかった、と著者らは報告している。
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