この研究は、第2世代(2G)および第3世代(3G)携帯電話から発せられる1800 MHzおよび2100 MHzの高周波(RF)放射へのばく露後に、ニワトリ胚の発達中の腎臓に生じるかもしれない組織損傷を調べた。受精したニワトリ胚(144±20個)を48個ずつ3群に割り付け、A群を2G(1800 MHz)ばく露群、B群を3G(2100 MHz)ばく露群、C群を擬似ばく露対照群とした。胚を5-12日目に安楽死させ、通常の組織学的手順で処理し、腎臓の構造学的および形態学的変化を調べた。近位尿細管と遠位尿細管の両方の標準的な上皮の高さと核の直径、核破裂の変化、および尿腔の直径を分析した。一元配置分散分析(ANOVA)で結果を統計的に分析した。その結果、ニワトリ胚の腎臓の近位尿細管および遠位尿細管における細胞質変化(空胞化)および核変化(核肥大、核破裂)、間質における血管変化(出血および浸潤)、ならびに糸球体における尿スペースの増加が認められた。これらの結果は、携帯電話から発せられるRF放射へのばく露はニワトリ胚の発達中の腎臓に組織病理学的変化を生じる、と著者らは結論付けている。
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