この研究は、ヒト、ウシおよびブタの脳組織について、0.5-18 GHzのマイクロ波周波数範囲での複素誘電率を、開放型同軸プローブを用いて測定した。その結果、個々の生物種の同じ組織タイプにおける複素誘電率のばらつきは、生物種間のばらつきと同等であった。この差異は剖検により取得したヒトの脳の間で顕著であったが、健康なウシから取得した脳では複素誘電率はほぼ同じであった。この研究の著者らは、この差異は患者の基本的な病理によって生じたかもしれず、また関連する治療法が脳の水分含有量に影響した可能性があるとの仮説を立てている。また、切除組織の劣化が複素誘電率に及ぼす影響を3日間にわたって調べたところ、試験片の段階的な脱水が示唆された、と著者らは報告している。
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