[スペインの大学での3年間のWi-Fiからの高周波電磁界への個人ばく露の比較] tech./dosim.

この研究は、スペインのカスティーリャ・ラ・マンチャ大学コンピュータ科学工学部における2.4および5.85 GHz帯のWi-Fiからの高周波（RF）電磁界への個人ばく露レベルを測定し、国際非電離放射線防護委員会（ICNIRP）の参考レベルと比較した。その結果、建物周辺での最小平均値は2.4 GHzで0.0900 μW/m2、最大平均値は5.85 GHzで211 μW/m2であった。教室内に学生がいる場合といない場合の測定では、最大値は278 μW/m2（学生がいる場合、5.85 GHz）、最小値は37.9 μW/m2（学生がいない場合、5.85 GHz）であった。教室と教授室での測定値（平均値）の比較では、最大値は205 μW/m2（学生がいる教室、5.85 GHz）、最小値は0.217 μW/m2 （教授室、2.4 GHz）であった。これらの値はいずれも、ICNIRPガイドラインの一般公衆ばく露に対する限度値10 W/m2を超えなかった、と著者らは報告している。