この研究は、雄のアカゲザルの認知、解剖学的変化および生物学的変化に対する、高圧送電鉄塔からの電界の影響を調べた。ばく露群を、送電鉄塔からのものを模擬した3 kV/m電界に4時間/日、30日間ばく露し、介入[ばく露]の前後に各種検査を実施した。前頭前野の解剖学的変化を磁気共鳴画像撮影(MRI)で測定し、非ばく露対照群と比較した。その結果、ばく露群ではばく露後に白血球細胞数の増加、赤血球細胞数の減少、血漿アドレナリンレベルの上昇、特に血糖値の上昇が認められた。更に、ばく露後に疲労、眠気、食欲不振、不眠症といった、幾つかの行動学的障害が認められた。これらの結果は、免疫不全症、脱力感、行動障害のリスク上昇を示している、と著者らは結論付けている。
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