この論文の著者らは、ミリ波周波数で動作する第5世代移動通信(5G)基地局からの高周波(RF)電磁界ばく露の定位測定のための手法を提示している。28および39 GHz前後で動作する2つの基地局の近傍で測定を実施した。測定した電力密度を最大送信電力から外挿した場合、約10 mの距離で30 mW/m^2未満、即ち国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の限度値の1%未満であった。5Gミリ波ばく露の定位測定に関する課題の系統的な分析を実施したところ、6 GHz未満の周波数のために開発されたばく露測定手順(同期信号ブロックの外挿に基づくもの等)は一般的に、ミリ波でも適用可能であった。見通し線内では、二重偏波指向性アンテナを用いて最大ばく露の特性を正確に評価することができる。測定地点での入射電力密度の角度のばらつきを、電動パノラマチルト装置で調べた。同時に、基地局による指向性時間平均電力をネットワークカウンターでモニターした。この研究は、モバイルネットワークからのばく露評価のため測定技術を扱う標準化委員会にとって重要である、と著者らは結論付けている。
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