電磁界へのヒトのばく露を評価する研究では現在、個人用ばく露メーターが用いられている。これらのデバイスは通常、個人が保持するが、自転車や自動車等も用いられる。この研究は、環境中の高周波電磁界測定のためのドローンに取り付けた個人用ばく露メーターを提案している。試行を実施して、(i) リモコンとドローンとの間のワイヤレス通信がクロストーク効果によって携帯電話のダウンリンク周波数帯に影響するかどうか、(ii) ばく露メーターを三脚に固定した場合と比較して、ドローンの構造がメーターの測定値を変化させるかどうか、を判定した。この装置を実際のシナリオに適用するため、建物内の電界の三次元表現を取得し、外部からの放射の建物による減衰を推定した。このシステムを用いた測定では、極近傍でのアンテナの放射のリスクを受けることなく電磁界をモニタし、伝播モデルを実験的に検証することが可能となる、と著者らは結論付けている。
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