この研究は、日本における子どもの高周波(RF)電磁界ばく露、およびばく露に関連する要因を記録した。10-15歳の子ども合計101人が前向き出生コホート「北海道スタディ」に参加した。700 MHz-5.8 GHzの周波数範囲のRF電磁界データを3日間記録し、6つの周波数帯(携帯電話基地局からのダウンリンク(DL)、携帯電話基地局へのアップリンク(UL)、ワイヤレスLAN、地上デジタルTV放送、2.5 GHzおよび3.5 GHz TDD、1.9 GHz TDD)ならびに合計(測定した全ての周波数帯での電力密度の総和)にまとめた。アンケートを用いてインターネット環境(自宅)および携帯電話使用を文書化した。その結果、日本における子どもの個人RF電磁界ばく露は、欧州の研究での報告よりも低かった。基地局からのDL信号がばく露の合計に対して最も有意な寄与因子であり、WLANおよびデジタルTVは自宅のみで高かった。都市部の住居は一貫して、DL、UL、デジタルTV、TDDの周波数帯での[ばく露の]増加と関連していた。TDDのレベルは複数の携帯電話使用状況(携帯電話を用いた通話、動画視聴、テキストメッセージ送受信、オンラインゲーム)と関連していた。「強さと困難さアンケート(Strengths and Difficulties Questionnaire:SDQ)」の注意欠陥/多動性のサブスケールと、夜間のより高いWLANばく露との関連も認められた、と著者らは報告している。
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