[DNA損傷因子とパルス化磁界への共ばく露に誘発されるゲノムDNA損傷] med./bio.

Genomic DNA damage induced by co-exposure to DNA damaging agents and pulsed magnetic field

掲載誌: Int J Radiat Biol 2023; 99 (5): 853-865

この研究は、パルス磁界ばく露が、DNA損傷因子(ブレオマイシンおよびメタンスルホン酸メチルMMS))との共ばく露誘導したゲノムDNA損傷に変化を生じるかどうかを調べた。培養出芽酵母から作成したゲノムDNAをパルス磁界(ピーク値1.5 mT、パルス反復周波数25 Hz)およびMMS(0-1%)(15-60分間)にばく露し、パルス磁界およびブレオマイシン(0-0.6 IU/ml)(24-72時間)にばく露した。DNAに生じた損傷電気泳動および画像解析で評価した。その結果、全てのばく露条件のグループで、パルス磁界はMMSおよびブレオマイシンによるDNA損傷のレベルを高めた。観察された影響は、DNA損傷因子の種類、用量、パルス磁界へのばく露時間が影響力を及ぼす多因子プロセスの結果である可能性がある、と著者らは結論付けている。

ばく露