この研究は、完全テキスタイルのウェアラブルアンテナから赤血球懸濁液に誘導される比吸収率（SAR）を、現実的（正味入射電力6.3 mW）および保守的な（同450 mW）2.41 GHzばく露条件で調べた。その結果、両ばく露条件での1 g平均SARはそれぞれ0.5758 W/kgおよび41.13 W/kgであった。また、両ばく露条件でのヒト赤血球細胞膜の安定性についてのイン・ビトロ実験の結果、リアクティブ近傍界内での6.3 mWの短時間（20分間）ばく露では赤血球細胞膜の安定化が、長時間（120分間）ばく露には不安定化が認められた、と著者らは報告している。
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