この研究は、耳および指の湾曲が、26 GHzおよび60 GHzのミリ波電磁エネルギー吸収およびその結果としての加熱に及ぼす影響を、一般的に用いられている平面組織モデルとの比較で調べ、誘導されるばく露レベルの増強可能性を定量化した。円筒モデルを用いて、指(半径a ≤ 10mm)での電力密度および熱、ならびに耳(1 mm ≤ a ≤ 5 mm)での電力密度を計算した。耳での温度上昇を計算するため、モデルを改変して耳と頭部をつなぐ組織での熱伝導を考慮した。その結果、横電界(TE)偏波では、最大吸収電力密度は全体として平面インターフェイスよりも低いままで(26 GHzで最大−38.2%、60 GHzで最大−18.7%)、横磁界(TM)偏波ではその値を超過した(26 GHzで72.3%、60 GHzで15%)。結果としての加熱は平面モデルよりも常に高かった。耳のモデルでは、定常状態でのばらつきは26 GHzで93.11%、60 GHzで103.62%であった、と著者らは報告している。
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