[地下鉱山シナリオでのウェアラブルワイヤレスデバイスへのヒト頭部および胴体における比吸収率の数値評価] tech./dosim.

Numerical Evaluation of Specific Absorption Rate in Human Head and Torso for Wearable Wireless Devices in Underground Mine Scenarios

掲載誌: Radiat Prot Dosimetry 2022; 198 (8): 491-502

地下鉱山等の閉鎖空間内では壁や天井といった内側境界での反射により、高周波RF電磁界レベルが増加する可能性がある。この研究は、地下鉱山シナリオでワイヤレスデバイスを装着した鉱員の頭部および胴体での比吸収率SAR)を調べた。2つの高分解能ボクセルモデルを用いて、トンネル構造、金属アーチおよび安全ヘルメットの影響を、2.4 GHzおよび868 MHzについて分析した。その結果、868 MHzでは2.4 GHzと比較して、頭部および胴体の深部組織の一部でより高いSARが認められた。ばく露の影響を緩和するため、ウェアラブルデバイスを胴体に装着した方が良い、と著者らは結論付けている。

ばく露