計画中の洋上風力発電所は、ヨーロッパロブスター(Homarus gammarus)やヨーロッパイチョウガニ(Cancer pagurus)等の商業的に重要な甲殻類の生息地と重なり得ることから、これらの動物種の発生初期に対する海底電力ケーブルから発せられる電磁界の生物学的影響が懸念されている。この研究は、抱卵中の雌のヨーロッパロブスターおよびヨーロッパイチョウガニを胚発生の期間を通じて静磁界(2.8 mT)にばく露した。胚および幼生のパラメータ、形成異常、ならびに孵化直後のロブスターおよびイチョウガニの垂直泳速を評価した。その結果、静磁界による両種の胚発生時間、幼生の放出時間、垂直泳速への影響は認められなかったが、ステージごとの卵の体積に有意差、ステージIのロブスターおよびゾエアIのイチョウガニの幼生には、甲羅の高さ、全長、最大の目の直径の低下が認められた。また、ロブスターの幼生の水泳試験の成功率の低下および形成異常の増加が認められた、と著者らは報告している。
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