[若齢期における高周波放射下でのオオミジンコの世代を超えた変化] med./bio.

この研究は、モデル生物のオオミジンコ（Daphnia magna）に対する高周波（RF）電磁界の直接的な影響および世代を超えた影響を調べた。オオミジンコを900 GHz［訳注：原文には900 GHzとあるが、実際には900 MHzと思われる］、エネルギー束密度1 mW/cm^2のRF電磁界に個体発生の幼若期および性成熟期に慢性ばく露し、細胞毒性ならびに生存、生殖能力および催奇形性作用を三世代にわたって分析した。その結果、幼若期のRFばく露はF0およびF1世代の生殖能力およびサイズに有意な影響を及ぼした。F2世代では生殖能力は回復した。生殖能力の低下はRFの細胞毒性と関連しているかもしれず、サイズの減少はオオミジンコの防護戦略に対する負の影響を示すものである、と著者らは結論付けている。