この研究は、男性の携帯電話の通常の置き場所と、RF電磁界のリスク認知との関連を調べた。参加者は携帯電話使用、携帯電話の置き場所、RF電磁界のリスク認知のレベルについての自記式アンケートに回答した。線形回帰モデルでデータを分析し、携帯電話の置き場所によってリスク認知が異なるかどうかを調べた。参加者は年齢18-72歳の男性356人で、携帯電話の保有年数は2-29年間、四分の三以上(78.7%)が20年以上保有していた。最も一般的な置き場所は、屋内ではテーブルやデスクの上(54.0%)または身体の極近傍(34.7%)であった。屋外では、54.0%がズボンのポケットに保持していた。通話の発信または着信の際は、85.0%が頭部にあてがって保持し、15.0%がイヤホンマイクまたはスピーカーモードを用いていた。携帯電話を身体の極近傍に保持していた男性は、身体から離して保持していた男性と比較して、RF電磁界ばく露によるリスク認知がより高かった(p < 0.01)相当の割合の男性(46.5%)が、携帯電話を生殖器の極近傍、即ちズボンの前ポケットに保持していた。携帯電話を非使用時に手で持っていた男性(p < 0.05)、およびTシャツのポケットに入れていた男性(p < 0.05)は、身体から離して保持していた男性と比較して、自身の行動による健康リスクをより強く認知していた。但し、このことが因果関係を示しているかどうかは不明である、と著者らは報告している。
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