この研究は、複数の基地局の近隣住民の短インターバル時間推定に対する、高周波(RF)電磁放射へのばく露の影響を調べた。第1段階および第2段階の研究を、それぞれ1281人および192人の被験者について実施した。地上基地局からの距離に応じて、各段階の被験者を4群および1対照群に割り付けた。短インターバル時間推定(10、30、60秒間)を測定することで、各グループの被験者の認知能力を判定した。被験者の住居での電界強度を、Narda広帯域メーター550およびプローブEF0-391で判定した。分散分析の結果、基地局の周囲の異なるゾーンで電界強度に有意差が認められ、基地局間のゾーンでは他のいずれのゾーンよりも有意に高く、そこに住む人々の各種の臨床症状の罹患率が高かった。共分散分析の結果、ゾーン、性別、居住年数は、短インターバル時間推定に有意に影響しないことが示された。基地局からのRF放射はヒトの短時間インターバルの推定能力に有意な影響を及ぼさない、と著者らは結論付けている。
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