[父親の高周波電磁放射ばく露は仔マウスの体重軌道および糖代謝に性特異的な差異を生じる] med./bio.

Paternal Radiofrequency Electromagnetic Radiation Exposure Causes Sex-Specific Differences in Body Weight Trajectory and Glucose Metabolism in Offspring Mice

掲載誌: Front Public Health 2022; 10: 872198

この研究は、雄マウスの生殖能力ならびにF1マウスの成長および糖代謝に対する、高周波RF電磁放射(2.0 GHz、電力密度2.5 W/m^2、前身平均比吸収率SAR)0.125-0.5 W/kg)への長期ばく露(最低10週間)の影響を調べた。その結果、精巣組織精子の質および妊娠率への有意な影響は認められなかったが、ばく露群の精巣生殖細胞でのアポトーシス率の有意な上昇が認められた。興味深いことに、親のRFばく露は、F1の雄での性特異的な体重軌道の差異および糖代謝の変化を生じたが、F1の雌には生じなかった。F1の雄における糖代謝の変化は、肝臓のGck遺伝子発現の変化によるものかもしれない、と著者らは結論付けている。

ばく露