[IoT高周波RFIDリーダーを用いた多波源シナリオにおける電磁界ばく露のモデリングおよび評価] tech./dosim.

Modelling and Evaluating Electromagnetic Field Exposure in the Multiple-Source Scenario of Using IoT HF RFID Readers

掲載誌: Int J Environ Res Public Health 2022; 19 (6): 3274

この研究は、公共交通機関におけるパッシブICカード(PICC)の無線タグ(RFID)リーダーの近傍にいる人物の身体モデルを用いて、比吸収率SAR)および誘導電界を評価し、モデル化したリーダーの同時使用条件下でも、一般公衆に対する限度を超える電磁界ばく露が生じないという仮説を検証した。公共バスで用いられているRFIDリーダーおよび様々なリーダー配置、ならびにPICCを用いる人物およびそこに居合わせた人物の存在を考慮した、現実的な条件下でのばく露を摸擬するようにデザインした各種のばく露シナリオで、SAR値および誘導電界値を評価した。その結果、RFIDリーダー(人体から10 cmに配置)から連続的に発せられる電磁界の人体への吸収は、リーダーが1つの場合はPICCの読み取り範囲が15-23 cmより長い時に、複数のばく露源が車内で用いられる場合は15%短い読み取り範囲(13-20 cm)で、人体に有意に影響することが示された、と著者らは報告している。

ばく露