この研究は、公共交通機関におけるパッシブICカード(PICC)の無線タグ(RFID)リーダーの近傍にいる人物の身体モデルを用いて、比吸収率(SAR)および誘導電界を評価し、モデル化したリーダーの同時使用条件下でも、一般公衆に対する限度を超える電磁界ばく露が生じないという仮説を検証した。公共バスで用いられているRFIDリーダーおよび様々なリーダー配置、ならびにPICCを用いる人物およびそこに居合わせた人物の存在を考慮した、現実的な条件下でのばく露を摸擬するようにデザインした各種のばく露シナリオで、SAR値および誘導電界値を評価した。その結果、RFIDリーダー(人体から10 cmに配置)から連続的に発せられる電磁界の人体への吸収は、リーダーが1つの場合はPICCの読み取り範囲が15-23 cmより長い時に、複数のばく露源が車内で用いられる場合は15%短い読み取り範囲(13-20 cm)で、人体に有意に影響することが示された、と著者らは報告している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。