この研究は、直流(DC)および交流(AC)の超低周波(ELF)電界ばく露の血液学的影響を評価するため、全血中の赤血球の動きを調べた。特別に設計した電極システムを用いて赤血球の動画を顕微鏡下で記録した。動画分析ソフトウェアを用いて赤血球の速度を測定した。非ばく露実験の結果に基づいてノイズレベルおよび測定装置の安定性を確認した。一様でない電界を生じる電極システムを用いた結果、DCおよびACの電界ばく露で異なる動きが生じることが示された。DCおよびACの電界中ではそれぞれ、赤血球は電界の向きおよび電界分布の勾配に沿って動いた。DCおよびACの電界中ではそれぞれ、電界強度への赤血球の速度の依存度は線形および二次曲線的であった。これらの結果から、DCおよびACの電界中ではそれぞれ、電気泳動および誘電泳動の動きが支配的であることが示唆され、これらの影響を生じるのに必要な電界の強さは国際的な人体安全性ガイドラインより103-105倍高いことが示された、と著者らは報告している。
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