この研究は、ラットの頭部を第4世代移動通信(4G)の1800 MHz LTE電磁界に2時間ばく露し、ミクログリア細胞の空隙および一次聴覚皮質(ACx)における電気生理学的神経活動へのインパクトを、リポ多糖で誘発した急性神経炎症の下で調べた。ACxでの比吸収率(SAR)は平均で0.5 W/kgであった。その結果、LTE電磁界は純音および自然な発声に対する反応強度を低下させ、また、低周波および中間周波[の音]における聴覚閾値を高めた。Iba1免疫組織化学法では、ミクログリア細胞体のカバー範囲およびプロセスに変化は認められなかった。健康なラットでは、同じLTE電磁界ばく露は反応強度および聴覚閾値に変化を生じなかった。これらの結果は、急性神経炎症がLTE電磁界に対するニューロンの反応を敏感にし、これがACxにおける聴覚刺激のプロセスを変化させることを示している、と著者らは結論付けている。
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