この研究は、電磁界を原因と考える突発性環境不耐症(IEI-EMF)の人々(IEI-EMF群)58人、およびIEI-EMFではない人々(対照群)92人について、電磁界ばく露に関連した生理学的変化および症状を評価するため、無作為化クロスオーバー誘発研究を実施した。制御された環境で、携帯電話基地局からのものを摸擬した電磁界信号に、無作為順に盲検条件でばく露した。参加者は症状および電磁界を感じるかどうかを申告した。また、参加者の生理学的パラメータ(血圧、心拍、心拍変動等)を監視した。その結果、IEI-EMF群および対照群が症状を申告する頻度は、ばく露および擬似ばく露セッションのどちらでも同様であった。ばく露を正確に同定できた参加者はいなかった。両群において、生理学的パラメータは2セッション間で同様であった。対照群では、彼らが電磁界にばく露されていると認知している時に心拍の上昇が認められたが、IEI-EMF群では認められなかった、と著者らは報告している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。