[高周波ばく露評価およびドシメトリについての四分の三世紀の研究‐我々は何を学んできたか?] basics

Three Quarters of a Century of Research on RF Exposure Assessment and Dosimetry - What Have We Learned?

掲載誌: Int J Environ Res Public Health 2022; 19 (4): 2067

このレビュー論文の著者らは、高周波RF)と健康についての過去75年間の研究における教訓を、ばく露評価およびドシメトリについての技術に焦点を絞って以下のように論じている。RFばく露健康と安全性についての研究プログラムは1950年代に始まり、当初は主に軍人についての職業的な健康懸念によって動機付けられ、その後は環境中の波源からのRFばく露、および携帯電話等の身体の近くで用いられるデバイスからの近傍界ばく露公衆の懸念に対処してきた。この研究は主にRFエネルギーの生体影響に焦点を当ててきたが、ばく露評価およびドシメトリにおける重要な改善にもつながった。多くの国々で働く科学者・技術者の生産的な対応と、多様な助成機関の支援の結果、RFエネルギーは潜在的な技術的ハザードで最も研究されたものの一つとなり、電磁スペクトルの利用は今もなお急激に進化している。この著者らは、当該分野における現在のニーズについてコメントしており、これには多くのRF生体影響研究におけるドシメトリの質の向上、来るべき通信技術に用いられるより高い周波数に対する改良されたばく露ドシメトリ技法の開発、が含まれる。但し、現時点では、ドシメトリのモデリング/ばく露評価における大きな不確かさは、測定技術の不正確さではなく、リアルワールドでのばく露に内在するばらつきに関連している可能性が高い、と著者らは述べている。

ばく露