この研究は、1.5 Tおよび3 T MRIユニットでの作業従事者の静磁界および高周波(RF)エネルギーへのばく露に関連した自覚症状、ならびにスキャナーの認知上の安全リスクについて、南アフリカのマンガウング都市圏にある2つの病院(AおよびB)の臨床画像撮影従事者77人を対象にアンケート調査を実施した。MRスキャナー作業に従事する参加者50人をばく露群、CTスキャンおよびエックス線部門からの参加者を対照群に分類した。参加者のうち女性57%、男性43%で、MRI経験は平均5.4年であった。その結果、ロジスティック回帰を用いたところ、職種によって耳鳴りに有意差が認められ(p < 0.034)、3 Tスキャナー作業従事者でより頻繁であると報告された(オッズ比(OR)= 8.00、95%信頼区間(CI)= 1.51-15.17)。MRI経験年数は頭痛の有意な予測因子で(p < 0.05)、職種によって吐き気の報告に有意差が認められた(p < 0.01)。空間識失調を報告するリスクが高かったのは、女性(OR = 4.43、CI = 0.91-21.47)、MRI経験が5-15年間(OR = 2.09、CI = 0.47-9.34)、作業負荷が軽度または中程度(OR = 2.70、CI = 0.49-14.86)の参加者であった。線形回帰を用いたところ、画像取得中のゾーンIVでの滞留は、輝きの感覚の唯一の有意な予測因子であった(p < 0.000)。スキャナー開口部内での頭部/上体の動作は、吐き気(p < 0.026)、空間識失調(p < 0.014)、直立時の不安定感(p < 0.014)、金属的な味覚(p < 0.031)の有意な予測因子であった。症状の報告とスキャナーの認知上との相関は認められなかった。但し、シフト勤務期間(rs = 0.576)、スキャナー開口部内での頭部/上体の動作(rs = 0.424)、スキャナーの強度(rs = 0.299)は、スキャナーの認知上のリスクと有意に相関していた、と著者は報告している。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。