この研究は、ラットの肝臓の構造および超微細構造に対する電磁放射の影響を調べた。妊娠ラットをパルス化マイクロ波(2.45 GHz、平均電力密度2.8 mW/cm^2)に2時間/日、妊娠期間を通じてばく露した。出産後、仔ラットはばく露しなかった。5週齢の仔の肝臓サンプルを透過電子顕微鏡で組織病理学的に評価した。その結果、電磁放射はこの肝臓の構造および超微細構造に顕著な変化を生じなかった。肝小葉のサイズおよび形状は保持され、肝実質の結合組織の増量はなかった。但し、電子顕微鏡では、肝細胞の血管極での微絨毛の形状および数の変化、ならびにサイズおよび形状が異なる商法の形成が認められた。ばく露群では対照群と比較して、内皮細胞は膨張し、より大きな窓が形成された。ディッセ腔は不規則で拡張していた。これらの変化は穏やかなものであったが、電磁放射の影響を判断し、その妊娠中の潜在的リスクを明確にするため、更なる研究が必要である、と著者らは述べている。
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