[一様な磁界ばく露に対するヒトモデルでの末梢電気刺激閾値の評価] tech./dosim.

人体防護のための国際的なガイドラインおよび規格に従い、300-750 Hzから1 MHzまでの周波数について末梢神経系の痛みの防止のための外部磁界が導出されている。この周波数範囲では、刺激は軸索の電気刺激に起因する。現行の国際的なガイドラインにおける限界の一つは、広範な周波数範囲にわたるイン・ビボでの人体測定からの脳内および末梢神経系のそれぞれについての刺激閾値が欠如していることである。この研究は、一様なばく露についてヒト解剖学的モデルに基づくマルチスケールの計算を用いて、末梢刺激閾値を調べた。まず、測定データから神経のパラメータを調節し、導体の末梢神経にフィットさせた。このパラメータから、神経刺激のための外部磁界強度を推定した。ここで、国際的なガイドラインおよび規格の防護限度値が保守的であることを確認した。その結果、計算で得られた痛みの閾値には、電気電子学会の規格（IEEE C95.1）および国際非電離放射線防護委員会（ICNIRP）のガイドラインにおける体内および体外の防護限度値に対し、4-6および10-24倍のマージンがあることが示された、と著者らは報告している。