研究のタイプ: 疫学研究

[携帯電話ユーザーにおける小核アッセイ:口腔粘膜スクリーニングの重要性] epidem.

Micronucleus Assay in Cell Phone Users: Importance of Oral Mucosa Screening

掲載誌: Int J Prev Med 2021; 12: 125

この研究は、携帯電話の使用時間と小核を含む細胞の発生頻度との相関を、イスラム自由大学歯学部に参照した患者について調べた。パパニコロウ染色法を被験者粘膜塗抹標本に適用し、個々のサンプルについて小核を含む細胞の発生頻度および各々の細胞における小核の発生頻度を調べた。その後、毎日の携帯電話使用時間との相関を、ピアソン相関係数および回帰分析で統計的に分析した(有意水準 < 0.05)。その結果、100個のサンプルのうち、個々のサンプルについて小核を含む細胞の発生頻度は2.94±1.89%、各々の細胞における小核の発生頻度は1.02%±1.68%であった。携帯電話使用時間は小核を含む細胞の発生頻度(r = 0.70、P = 0.0001)および各々の細胞における小核の発生頻度(r = 0.57、P = 0.0001)と有意に相関していた。年齢および性別は小核を含む細胞の発生頻度(P = 0.47および0.32)および各々の細胞における小核の発生頻度(P = 0.16および0.27)とは有意に相関していなかった。これらの結果から、携帯電話の使用時間の増加は頬粘膜での小核を含む細胞の高い発生頻度、ならびに各々の細胞における小核の高い発生頻度と強く有意に相関していることが示された、と著者らは報告している。

ばく露