この研究は、ゼブラフィッシュの走光性反応および運動活動リズムの概日特性に対する、携帯電話放射への短期的および長期的なばく露の影響を調べた。ゼブラフィッシュを4群(各群10匹)に無作為に割り付け、2300 MHzの第4世代(4G)携帯電話放射に1日の異なる時点(午前および夕方)に0.5時間、1時間、2時間、3時間、4時間ばく露し、走光性反応を調べた。また、運動活動パターンの概日リズムに対する1週間のばく露の影響を、個々に飼育したばく露群8匹および擬似ばく露群8匹で調べた。その結果、二元配置分散分析(two-way ANOVA)では、走光性反応に対するばく露の時点と時間の要因の統計的に有意な影響が認められた。午前のばく露では2時間後まで光に対して正の反応を示し、その後はばく露時間に応じて負の反応を示した。夕方のばく露ではほとんどが負の反応であった。1週間のばく露では、運動活動リズムの概日特性に有意な影響は認められなかった、と著者らは報告している。
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