黄熱病やデング熱を媒介するネッタイシマカ(Aedes aegypti)は温暖な気候を好む。第5世代移動通信(5G)に関連する高周波(RF)電磁界のより高い周波数へのばく露は誘電加熱を生じるので、ネッタイシマカの行動、生理、形態に影響力を及ぼし、それが従来は見られなかった地域に進出する要因となり得る。この研究は、ネッタイシマカに対する2-240 GHzのRFへの遠方界ばく露の影響力を調べた。有限差分時間領域(FDTD)シミュレーションを用いて、6種類のカのモデル(雌雄それぞれ3種類)についてカの周囲の電界分布および吸収電力を得た。実際のカのマイクロCTスキャンから3Dモデルを作成した。シミュレーションに用いた誘電特性はカのホモジネートで測定した。その結果、所与の入射電力に対し、吸収電力は2-90 GHzで周波数と共に上昇し、90-240 GHzで最大となった。波長とカのサイズがマッチする領域で吸収は最大であった、と著者らは報告している。
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