この論文は、計算およびサーモグラフィー測定のアプローチを用いて、空間平均の入射電力密度(PD)とその結果として生じる温度上昇に対する入射角の影響についての相互比較を報告している。入射PDの空間平均の2つの定義(ポインチングベクトルのピーク空間平均の法線成分、およびポインチングベクトルのピーク空間平均のノルム)を比較した。まず、層状皮膚モデルにおける入射PDおよび温度上昇の相互比較を4×4ダイポールアレイアンテナについて実施した。次に、これらの定義に対する、アンテナのタイプ、アンテナと身体との間隔、皮膚モデルによって生じるばらつきを検討した。その結果、入射角が小さい、または中程度の場合、どちらの定義もピーク温度上昇と良好に一致し、これと相関することが示された。逆磁界様偏波では、大きな入射角に対し、ブリュースター効果のためにポインチングベクトルのピーク空間平均の法線成分について加熱係数が高まった。ピーク皮膚温度上昇を考慮する場合、通常の入射シナリオが必須であることが確認された、と著者らは報告している。
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