この研究は、カザフスタンのエネルギー企業で電力線、リレー保護システム、変電所(220および500 kV)の保守に携わる電気技師の健康状態(一時的な障害を伴う罹患率:MTD)に対する、産業用周波数の電磁界の影響を調べた。取得したデータから職場での衛生要因に対するMTDの指標の相互関係および依存度を判定し、リスクを計算したその結果、好ましくない職場条件が、筋骨格系(最大77%)、血液循環(最大65%)、神経系(最大52%)、皮膚(最大46.4%)の障害、ならびに新生物の成長および呼吸器疾患の可能性の上昇を生じた。電磁界のパラメータとの関連が、神経系の疾患(r = 0.792)、循環系の疾患(r = 0.573)、筋骨格系の異常(r = 0.672)に認められた。電磁界に対する各種の疾病の発生率の依存度、ならびに中程度および高い相対リスク計算値から、職場での病気の職業的由来が暗示された。電気技師に対する未然防止措置として、電磁界にばく露される作業を制限するための個人用ばく露メーターの装着などが推奨される、と著者らは結論付けている。
グループ | 説明 |
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参照集団 1 | auxiliary workers and drivers without exposure to electromagnetic fields |
集団 2 | electricians engaged in the maintenance of power transmission line |
集団 3 | electricians, responsible for the relay protection and automation system |
集団 4 | electricians employed at substations |
タイプ | 値 |
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合計 | 275 |
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