太陽および地磁気の活動は、免疫反応に影響力を及ぼすかもしれない自律神経系の機能およびメラトニンの分泌に影響する可能性があるという仮説が提唱されている。この研究は、太陽および地磁気の活動と白血球数との関連を、2000-2013年の「規範的加齢研究」のコホートで調べた。平均化の日数を0日から28日まで変化させる線形混合効果モデルを用いて、太陽活動の指標としての惑星間磁界および黒点数、地磁気活動の指標としてのK指数[雷雨の発生確率の評価に用いられる]が、総白血球数、好中球、単球、リンパ球、好酸球、および好塩基球の濃度に及ぼす影響を評価した。人口統計学的要因および健康関連要因について調整後、惑星間磁界、黒点数およびK指数と、総白血球数、好中球数および好塩基球数の低下との有意な関連が一貫して認められた。これらの関連は、平均化の日数が長いほど強かった。環境中の粒子状大気汚染物質および放射性粒子について調整後も、この関連は同様であった。この知見は、太陽および地磁気の活動の増加が、白血球、好中球、好塩基球の数の低下を生じ、これが軽度の免疫抑制に寄与しているかもしれないことを示唆している、と著者らは結論付けている。
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