細胞単層をセンチ波およびミリ波(18-40.5 GHz)にばく露するための新たなばく露設備が開発されている。ヒト皮膚線維芽細胞およびケラチノサイトについての現在進行中の研究で用いられている、27および40.5 GHzの周波数、ならびに60 mmのペトリ皿用の装置のドシメトリの詳細な特性評価を実施した。このばく露設備では、良好に定義され、無作為化、ばく露と擬似ばく露の盲検化、入射電力密度の値の選択が可能である。更に、通常のイン・ビトロ取扱い手順を大きく逸脱することなく(例えば、ペトリ皿を導波管やTEMセル内に配置する必要はない)、ばく露中のサンプルの温度の連続的モニタリングが可能である。細胞単層内の比吸収率(SAR)の平均値は、アンテナ入力電力ワットあたり115 W/kg(27 GHz)および160 W/kg(40.5 GHz)で、これに対応する細胞単層の底部での送信電力密度(St)の値は、アンテナ入力電力ワットあたり65 W/m^2(27 GHz)および70 W/m^2(40.5 GHz)であった。適度な量の培養した細胞(ペトリ皿の底面積の80%)について、細胞単層全体でのSARおよびStのばらつき(最大値/最小値)は、3.7 dB(27 GHz)および3.0 dB(40.5 GHz)に留まった、と著者らは報告している。
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