この論文は、テラヘルツ(THz)波への組織および細胞のばく露の際の生物学的影響についての最近の研究結果をレビューしている。はじめに、THz波と組織との相互作用についての一般的な特徴の概略、ならびに現代のTHz放射装置および生物学的影響の研究におけるその信頼性について概説している。次いで、THz波にばく露される3つのレベルの生体組織:(i) 生物学的分子の溶液、(ii) 培養細胞、個々の細胞、細胞構造、(iii) 臓器または生体全体を検討し、特に細胞レベルに注意を払っている。また、THz波と細胞との相互作用における熱的および非熱的なメカニズムを区別し、THzの生物学的影響の特異性の適切な推定における問題を考察している。THz実験セットアップが希少であることと、単一のプロトコルがないことによって生じる実験データの再現性の問題も検討している。最後に、生体のTHzばく露についての研究活動および知識の現状を要約している。
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