このレビュー論文は、哺乳類の胚と胎児に対する携帯電話放射の影響について、以下のように論じている。携帯電話からの高周波(RF)電磁放射へのばく露が、胚の発達および仔に及ぼす結果についてのイン・ビトロ研究およびイン・ビボ研究が幾つかある。加えて、携帯電話からのRF放射が受精率および胚の発達の低下、ならびに発達異常のリスクにつながり得ることが、幾つかの研究で示されている。他方、体外受精または卵細胞質内精子注入の成功率、あるいは染色体異常率には影響しないことが、別の研究で報告されている。ヒトの胚の形成に対する携帯電話の電波の影響を調べることは倫理的でないが、他の哺乳類には解剖学的な意味でヒトとの多くの類似性があることから、このレビューでは、哺乳類の胚および胎児の発育に対するRF電磁放射の潜在的影響を評価した既刊の文献に焦点を絞っている。
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