重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)[新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルスの正式名]のパンデミック(世界的流行)により、ウイルス除染のための多目的な手段の必要性が高まっている。ミリ波は動的核偏極増強核磁気共鳴(DNP/NMR)分光法における生化学的研究に用いられているが、対象物のウイルス除染におけるその効果は検証されていない。この研究は、コロナウイルス229E株およびポリオウイルスへの95 GHz波の2秒間の照射により、走査型電子顕微鏡分析でそれぞれ99.98%および99.375%という高い除去効率を報告している。
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